shibamike

やさぐれ姐御伝 総括リンチのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今も似たやうな番組はあるのかも知れないけれど、一昔前のテレビではエッチでムフフな番組がお茶の間でも放映されており、その中でも有名なものの1つが
"ドキッ!丸ごと水着!女だらけの水泳大会"
だと思う。よく言うところの
"ポロリもあるよ!"
である。

本作を見終え、劇場を後にして電車に乗った自分の頭には、この水泳大会のことが浮かんでいた。本作終盤のクライマックス大乱闘シーンを無理矢理言い換えると、
"ドキッ!丸ごと全裸!女だらけの長ドス大会!"
だと思う。
"ポロリもあるよ!"
ではなく、
"(命の)コロリもあるよ!"
マーシー、クワマンみたいに胡散臭い男もいっぱい出ていたしね。


話自体は結構入り組んでいる。
扇組というヤクザ、九州のヤクザ、はんてんババアのスケ集団、チンピラ3人組、キリストのスケ集団、お蝶。の6者がそれぞれの思惑を持って利用されたり駆け引きしたりする。
で、まぁストーリーどうこうと言うよりも絵面が凄かった。

オープニングのキャストクレジットからして凄まじい。池玲子がスローモーションで敵を長ドスでバッサバッサ斬っていくというシーンが流れるのだけれど、なぜか着流しの池玲子は上半身裸。当然、ドスを振り回す池玲子の爆乳はスローモーでブゥルゥン!ブゥルゥン!と波打ちながら暴れまくる。
爆乳がスローモー再生なので、こっちの乳房はあっちを向いて、あっちの乳房はこっちを向いて、と俺があいつであいつが俺で、の爆乳バージョンを我々観客に見せつけるのであった(?)。
乳房同士も向き合った瞬間、さぞびっくりしたことであらう。

で、まぁ、薬物の密輸方法が女性のヴァギナにビン詰めで隠してだったり、精神病院描写がほとんどアングラ小劇団みたいだったりと色々あるのだけれど、やっぱり、なんといっても終盤の大乱闘シーンであらう。

広い屋内スペースにて、女40~50人(全員全裸)、男20~30人(全員着衣)でみんなドスを振り回して、斬った貼ったの大乱闘を繰り広げる。でも、バカバカしいかと言うとさういう訳でもなく、案外まともな斬った貼っただった。
でも、今、暖かいお布団の中で思い返すとやっぱりバカバカしい。
こう書いたところで、結末がどうなったか誰も気にならないであらう。自分もあんまり思い出したくない。

いずれにしてもスクリーンから噴出するエネルギー?は破格であった。中途半端という言葉がこれほど似合わない監督もなかなかいないのではなからうか。
任天堂のロクヨンで大乱闘石井シスターズが出たら買うわ。

最後に池玲子。本作の頃、二十歳とからしいが、貫禄凄すぎ!三十路越えと言っても普通に信じる。そして、西原理恵子に似ている気がする。

柴三毛 心の一句
「おっちゃんも ポロリをさせて もらいましょ」
(季語:ポロリ→ちんこ→ちゃんこ→力士→千代の富士→体力の限界→引退→去る→冬)
shibamike

shibamike