サボテンの花の作品情報・感想・評価

「サボテンの花」に投稿された感想・評価

町山さんの解説つきで
非常にたのしい
tukino

tukinoの感想・評価

4.7
冒頭からトニー役ゴールディ・ホーンの魅力全開。ピクシーカットのヘアスタイルに愛らしい真ん丸の瞳、60'sファッションも可愛らしいまるで妖精の様なその絶対的チャーミングさに初っ端から魅了されまくる。彼女のデビュー間もない作品だが、名コメディエンヌたる才能は既に今作から遺憾無く発揮されていた。
偽装不倫から物語が発展していく大人の行き違いラブコメディ。嘘が嘘を呼ぶ、正にシェイクスピアを彷彿させる喜劇が面白い。当然I・A・L・ダイアモンドの秀逸な脚本も然る事乍ら、全てのキャラクターが後半になるにつれ持ち前の個性を活かし更に輝いて行くのも本作の魅力の一つ。キャスティングも素晴らしい。
なんと言ってもオールドミスなステファニー役の大女優イングリッド・バーグマンの圧倒的存在感と演技力。50代とは思えぬその美貌たるや。彼女の刺々しさはサボテンの如く男性を寄せ付けず、ジュリアン曰く女性らしさの無いお堅い歯科助手。後半につれステファニーの魅力が驚く程に増していくのだが、素直になれない彼女の次第に開花する陽気で優雅な女性の姿とバーグマン本来の持つ気品さとが合わさり、ゴールディ・ホーンに負けず劣らずな愛おしいキャラクターに仕上がっている。そんな彼女に対し、結婚願望は無いが若い女性と自由な恋愛を謳歌する少し性格に難有りな歯科医師ジュリアン(ウォルター・マッソー)の行き当たりばったりに取り繕う滑稽な嘘と女性陣に翻弄される姿が良い塩梅となっていた。付き合いの長いダメな男に程手を焼くものなのだ。
無意識下でステファニーに似合う品を買って来てしまう"ミンクのストール"のシーンが素敵。ダンスシーンも最高で"歯医者のダンス"の独特な古臭さもこれまた良い。
街の若者達やレコード屋の品揃え、ヒッピースタイルなゴールディ・ホーンのラブ&ピースな思想に時代の移り変わりを感じさせる。展開毎の台詞の掛け合いも秀逸で心地良い、スクリューボール・コメディの傑作だ。
MiYA

MiYAの感想・評価

4.0
本作のリメイクである「うそつきは結婚のはじまり」という映画を先に見ていて、クレイジーな内容で結構ツボにはまったんですけど、やや悪ノリがすぎたリメイクに比べ、このオリジナルはとても洗練されたセリフ劇でした。センスのよいコメディとはまさにこれでしょう。

男の妻を演じるように頼まれた独身女(イングリッド・バーグマン)が、最初はいやいや引き受けたのに、やがてノリノリになって暴走していくところがなんといっても面白い。ベテランの風格のイングリッド・バーグマンの芝居が素晴らしく、子どものようなゴールディ・ホーンを迫力で圧倒しています。オスカーをとるなら、彼女だろう、ゴールディ・ホーンのほうじゃないと思ってみたり。
まだ、未見でこんなに面白い映画が残されていたと幸せなん気分にさせてくれたのが本作。
モテモテ歯科のウォルター・マッソーが付き合っている女の子 ゴールディ・ホーンに対して3人の子持ち既婚と偽っていたのに彼女の自殺未遂を機に結婚を決意。嘘が原因で奥さんが可哀想、会ってお詫びしたいと言い始めた事で始まる所謂、スクリューボール・コメディ。その嘘の辻褄を合わせるべく歯科医受付のハイミスの大女優 イングリッド・バーグマンに妻のふりをしてくれとお願いするが、話しはその様に運ばれず....。
兎に角、映画初出演で見事に米アカデミー助演女優賞を受賞したゴールディ・ホーンがキュートでチャーミング。素晴らしかった。そこに大女優バーグマンが映画前半と後半で凄まじい変化を遂げていく所が凄い。とても魅力的な演技でコメディなのに心打たれた。
そしてウォルター・マッソー、我々世代では『サブウェイ・パニック』となるのだがイカした歯科医を演じているのには受けたね。確かにスーツの着こなしは格好良いと思わせたけどね。
バーでのダンスシーンは本作品の名シーンだね。
iceblue

iceblueの感想・評価

4.0
‘サボテン’だって花が咲く…。
あの大女優バーグマンが歯科助手の役!しかも地味なハイミスなんて。彼女がはじけてノリノリに踊るシーンだけでも一見の価値がある、チャーミングで楽しいコメディ。
1つの嘘がまた次の嘘を呼び、ウォルター・マッソーがどんどん苦い顔になってゆく(笑)
そして、天真爛漫なキュートさが炸裂しているゴールディ・ホーン。あんなに目が大きい女性、他に知らない!勤めてるレコード店やアパートの部屋がキッチュで可愛いく、アナログな感じがたまりません。それにあのファッション!あの髪型!もう彼女にしか似合わない。
プレゼントのミンクのショールは…なるほど、上手い小道具でした。

あと…壁を叩くと隣の青年が心配してすぐ来てくれる。ちょっと羨ましい(^^)
見事な脚本とキャストのアンサンブルに、50年前の作品とは思えないほど新鮮な笑いを頂いた。

結婚はしたくないが恋愛だけはしていたい歯科医の中年男ジュリアン(ウォルター・マッソー)と、彼に一途な恋心を抱く美人レコード店員トニー(ゴールディ・ホーン)を中心に、歯科医の受付で働く中年女性ステファニー(イングリッド・バーグマン)が絡まり合う後半の加速が素晴らしい。

その場を取り繕う男の無様さ。小細工とショボい嘘を塗り固めるジュリアンのパニクり顔が見もの。そんなジュリアンに対して天真爛漫に、悪意なく鋭い観察眼でもって詰め寄るトニー。嗚呼トニー。
何しろトニーの美貌たるや時代を超えており、髪型、顔立ち、服装のピクシーさ、セクシーさに立ち眩みつつ、妻子持ちでも構わないという健気さに撃ち抜かれる。
同時にそんなクズ歯科医なんてやめとけ、とスクリーンの中に乗り込みたい気分になってくるが、作中でその役割を担うのは隣人のイゴール(リック・レンツ)で、いかんせんコイツが頼りなく、ヤキモキした気持ちはより一層増していく。

一方で中年女子ステファニーは、ジュリアンのクズな嘘に付き合わされ、妻役を演じさせられ、色々吹っ切れてから先、ダンスを踊り狂う段になって魅力がトニーを抜き去る。凄い。凄い後半戦のまくり。

彼女のデスクに置いてあるサボテン、品種によっては数十年かかってようやく咲くものもあるそうな。なんたら素晴らしき人間ドラマ。今年見た映画のベスト10に入りそう。
taxx

taxxの感想・評価

4.0
天真爛漫に恋する少女と歯科医と中年受付嬢。一つの嘘から広がるコメディ。とにかく見ていて楽しかった。何度も笑った。50年程前の作品と思えない、今でも通用するコメディセンスとゴールディンホーンの驚異的な可愛らしさが素晴らしかった。
マト

マトの感想・評価

2.7
町山氏推薦作だが、残念、ハマらなかった。登場人物の誰も好きになれず…
ゴールディ・ホーンのルックスはたしかにキュート。目が大きすぎて怖可愛い。彼女が勤めるレコード店イケてる。
acott

acottの感想・評価

4.1
ゴールディ・ホーン大好きなので見たけど、ゴールディの魅力を存分に引き出すようなコメディですごい面白かった!

ゴールディ演じる主人公は若いレコード店員、彼氏はいい歳の歯科医。歯科医は結婚に縛られるのが嫌で、実は妻帯者である、と嘘をつく。主人公は奥さんに申し訳がない、ちゃんと話がしたいと言いだし、困った歯科医は生真面目な歯科助手に妻役を依頼するが…というスクリューボールコメディ!しかもこの歯科助手役がイングリッド・バーグマン!

60年代のアメリカ、ヒッピーの登場など、それまでの価値観が変化している時代であることも映画の中で表現されている、と町山智浩が解説していた(町山推薦の映画を放送する枠で取り上げられていた)。
あとゴールディはゴーゴーガール出身でテレビ出演時に見出され、この映画がデビューだったらしい。最高のコメディエンヌ!
YUTA

YUTAの感想・評価

4.0
観終わった後、すごくハッピーな気持ちになれるロマンティック・コメディ。

普段から恋愛ものはあまり観ないが、この映画はコメディ要素もあり、抜群に面白かった。

タイトルの「サボテンの花」とは、
映画の中に登場するイングリッド・バーグマン演じる歯科衛生士のステファニーのこと。
彼女は、男を寄せ付けないサボテンのような刺々した堅物の女性として描かれていている。
その彼女が、ゴールディ・ホーン演じるトニーと出会うことで、女性としての花を咲かせるというお話。

途中、パーティーで男女関係がごちゃごちゃになり、どうなるかと思ったが、最終的に上手くまとまっていて、そこもよく出来ているなと思った。
ゴールディ・ホーンもチャーミングで可愛いい。
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