メタ壱

ロボジーのメタ壱のレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
3.3
家電メーカーの木村電器でロボット開発を押し付けられていた3人は、ロボット博覧会直前にロボットもそのデータも全て破損してしまう。
苦肉の策として隠居したおじいちゃんにロボット・ニュー潮風の中に入ってもらい博覧会をなんとかやり過ごそうとするが、思わぬ“高性能っぷり”を発揮してしまったロボットは日本中の注目の的になってしまう!…というお話し。

お年寄りが“お年寄りらしく”している必要なんてない!

年相応という言葉がありますがこれは意外と窮屈なもので、ファッションにしても趣味にしても、考え方にしても生き方にしても人の在り方を狭めてしまうちょっとした呪いの言葉なんじゃないかと思います。

隠居し、生きる上での目標もなくなり、考え方が硬くなってしまった上に“お年寄りらしく”家に籠もっていては人生はどんどんと閉じていくばかり。

だけど、人との繋がりだったり、仲間とのゴタゴタだったり、何かに挑戦したりするのに年齢なんて関係ないし、いつからだって始める事は出来ます。

最近はお年寄りがYouTuberやSNSをやったり、コンピューターを使いこなしたり、DJをやったりって事を見聞きする事が増えてきましました。

そんなお年寄りの方々は人生を楽しみ尽くそうとしているし、もうこの歳だから…なんて思わず新しい事に挑戦していて、若者以上にアグレッシブでカッコイイ。

そしてそんなお年寄りの姿は、若者の僕たちに人生の可能性と楽しみ方を教えてくれ、老いていく事に希望を見せてくれ、歳を取るのも悪くないなぁと思わせてくれます。

隠居っていうのは人生の終わりを迎える準備の始まりなんかではなく、新しい人生のスタート地点なのだと思います。
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