MasaichiYaguchi

ロボジーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ロボジー(2011年製作の映画)
3.4
子供達2人共に工学系学校出身のせいか、家族揃ってロボット好きです。
今年は自粛で駄目ですが、連休中は東京の台場にある日本科学未来館に行ってロボットのデモンストレーションやロボコンを見に行ったりしていた。
そして本作品の木村電器と同じく、私の会社もメインではないが「白物家電」も取扱っているので親近感を覚えながら鑑賞しました。
また冒頭に登場するロボット開発室の洗濯機や冷蔵庫が何台も置かれているシーンを観て、工場の試験室を思い出してしまった。
この映画はロボットをモチーフにしていますが、メインはロボット役をする羽目になったお爺ちゃんの話で、それを演じているのが五十嵐信次郎さん。
この名前ではピーンとこない人も、ミッキー・カーチスさんと言えば分かると思う。
映画は、木村電器の社長命令で3ヶ月でロボットを開発・製作することになったでこぼこ技術者三人が、製作途中のロボットを大破させてしまうところから始まる。
展示会まで後一週間、このままではリストラされてしまうと考えた三人は苦肉の策で「ロボット着ぐるみ作戦」を敢行してしまう。
定年後、老人会に行くことしかやる事の無い鈴木重光は、持て余した時間とボケ老人扱いされるのが嫌で、この「ロボット着ぐるみ作戦」に一枚噛んでいく。
ロボット展示会さえ乗り切れば何とかなると云う木村電器の三人組の目論見とは裏腹に、お爺ちゃんロボット「ニュー潮風」が活躍してしまい、在らぬ方向に話は展開して行く。
更に展示会で「ニュー潮風」に危ない所をを救ってもらったロボットオタクの女子大生・佐々木葉子が絡んできたから事態は益々混迷していくのだが…
この佐々木を吉高由里子さんがキュートに、そして本作品主役・鈴木重光を五十嵐信次郎さんが茶目っ気たっぷりで演じていて魅力的だ。
この主人公の様な老後を送る人はいないと思うが、観ていて楽しそうで羨ましい!
エンディング曲もロック歌手でもある五十嵐信次郎さんが歌っていて、最後迄お爺ちゃんパワーが炸裂しています。