乾燥機

ガマの油の乾燥機のレビュー・感想・評価

ガマの油(2008年製作の映画)
3.3
(あらすじ)

ある日、一人の青年が交通事故にあって昏睡状態になってしまう。
青年には恋人が居て、その女の子は頻繁に彼の携帯電話を鳴らした。
連絡がずっと返ってこないと彼女が心配してしまうと思った彼の父は息子になりすまして彼女と連絡を取り合うことにする。

まだあどけなさの残る彼女は電話で話しても、彼の父親がなりすましていることに気付かずに連絡が来る度に嬉しくてはしゃいた。

そんな日々かしばらく続いていたが、突然青年は永遠の眠りについてしまう、、、

以下感想、、、

優しさは正しさとは異なる上に、正しさは曖昧だから、本作の主人公である青年の父親がしたことが正しかったか?と問われたら僕は答えに困ってしまうが、あの父親にもあらゆる想いがあったことに間違いはないだろう。

そしてその中の一つに優しさがあったことくらいは僕にだってわかる。

それでも、もっとこうすれば良かったのになんて無粋なことを言う人は居るかもしれない。
けれど当人からしたらそんなことしばらく時間が経って客観性を持った時に初めて思うことだ。
外野である視聴者が賢者なだけだ。

この物語の主人公である父親は優しいと少なくとも僕は思った。

そして、似た人は那由多と居るが人に代わりは居ないと改めて思った。

尚、本作は二階堂ふみのデビュー作でもあり、あどけない少女は彼女だった。
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