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デブラ・ウィンガーを探してのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
 『グレート・ブルー』『パルプ・フィクション』などの個性派女優ロザンナ・アークエットが「仕事と家庭の両立」「売れない中年女優の悩み」など、自身の悩みをストレートに同業者の女優たちにぶつけたドキュメンタリー。
メグ・ライアン、シャロン・ストーン、サルマ・ハエック、グゥイネス・パルトロウ、ダイアン・レイン、ウーピー、ゴールドバーグ、ジェーン・フォンダ、そしてタイトルロールのデブラ・ウインガーなど、登場する女優は34人。
全員が本音で語るとは言い切れないが、子育ての失敗を告白したジェーン・フォンダ、仕事と家庭の両立の困難さを素直に語ったダイアン・レイン、演技力のコンプレックスを吐露したシャロン・ストーンなど、その素顔が垣間見られる映像は貴重。
また業界内のバクロ話などは、映画ファンはミーハー気分でニヤリとできるかも。
始まりは、映画「赤い靴」から。
ロザンナ・アークエットが、仲間の女優たちに男女関係、女優という仕事と結婚生活を両立する苦労、年齢的な壁との付き合い方をぶっちゃけて聞いていく展開、「母親をやっていても自己表現が必要」「母親をやっているとエネルギーを奪われ、仕事と育児で精一杯で男が入り込む隙間がない」「若さにこだわることこそ、美の惨めな部分」「その時ベストを尽くせば、年齢を重ねた自分を誇れる」など、男女問わず励まされる名言の数々、セクシーなシーンの撮影の時はスタッフに気をつけるや型にはまった役に飽きたらない女優がテレビドラマに進出するや女優には性格俳優の道があまり無いなどのハリウッドの裏話、傑作ドキュメンタリー映画です。
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