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壬生義士伝のABBAッキオのレビュー・感想・評価

壬生義士伝(2002年製作の映画)
2.8
 2002年製作。浅田次郎原作の映画化。最後の30分とそれまでではかなり脚色が異なる映画。前半は中井演じる吉村貫一郎という南部藩脱藩武士が新撰組に加入し、佐藤浩市演じるニヒルな剣士斉藤と友情を育み、新撰組の没落を歩む時代劇。中井と佐藤の対決シーンは平成の時代劇の立ち合いとして迫力があった。そこまでは佐藤の回想としてストーリーが進むが、最後の決戦で中井を見失い、その後を知る最後の30分は冗長でセリフによる説明が多すぎ、感情移入を阻んでいる。正直、どうしてこういう演出にしたか分からない。夏川、中谷の女優陣など他の出演者の好演もあるだけに、2時間で完結するよう構成していれば名作となったかもしれないのに、いささか残念。
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