トランスマスター

フロム・ヘルのトランスマスターのレビュー・感想・評価

フロム・ヘル(2001年製作の映画)
3.0
#59 切り裂きジャックの物語

19世紀末フリーメイソンのグランドロッジ(総本山)があるロンドンが舞台。娼婦の喉を切り裂き臓器や性器を切除する連続猟奇殺人事件を追う阿片ジャンキーのロンドン警視庁の警部が主人公。地元のギャングから場所代を請求されて生活に窮してる娼婦と接点を持ち独自の着眼点で独自に捜査するも警視総監や公安部の妨害に合いその理由と真犯人の真相に迫るミステリー。

◆良い点/注目ポイント
・警視総監のカフスやネクタイピンが(犯人のダレスバッグの刻印にも)フリーメイソンのマークだったので、怪しいと思っていたら劇中にフリーメイソンの入会の儀式の映像も流れ危険な映画だと感じました。
・ユダヤのダビデの星は六芒星、フリーメイソンは五芒星→米国国防総省(ペンタゴン)の形は・・・・。
・馬車のステップの飛び出すシーンは全て緊張感があります。最下段の両サイドの角もおしゃれです。
・ジョニー・デップが英国訛りで会話しています。
・ロンドン警視庁の制服があの時代からあの形だったとは初めて知りました。
・ロビー・コルトレーンの演じる巡査部長はものすごい安心感と包容力だなと思っていたら・・・ ハグリッドでした。
・よく映画で遺体の両目にコインを置いているシーンが登場しますが、死者が三途の川を渡る六文銭と同じ理由ということがわかりました。

◆改善点
・真犯人の犯行時の目が悪魔に取りつかれているような黒目になっていてオカルトっぽくなっています。

◆総括
・人権も科学捜査も無い時代、権力側の汚れ仕事を請け負った人間は任務が終わった後歴史から葬られるという恐ろしい一面を見ました。
「信じるか信じないかはあなた次第です!」

-2020年 59本目-