1939年に製作された日本産の時代劇ミュージカル映画(厳密にはオペレッタ時代劇映画というらしい)。
浪人の男を巡ってその恋人、資産家の娘、昔の許嫁の恋の鞘当てを描いたとにかく愉快な作品。そこに陽気な殿様とその家来、恋人のお父さんなども絡んできて、とにかくみんなお気楽な歌を歌う。とても楽しい映画です。
オペレッタ映画とミュージカル映画の厳密な違いはわからないけど、この作品は、通常の会話をしているとのんきな音楽がなりだして、そのまま会話の流れで自分の気持ちを歌いだす、といった感じ。
正直言って特に期待せずぼんやり観始めたんだけど、「さーてさてさてこの茶碗~♪」とか「よーくいったぞ家来ども♪」とかお気楽な(まぬけな)歌が始まるとその陽気さに思わず顔がほころんで気持ちが明るくなる、そんな作品。登場人物みんなを愛おしく思う、明るくて音楽が楽しい映画です。