レネリー

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロードのレネリーのレビュー・感想・評価

4.4
コンプリートBox購入し、再鑑賞。

いやー素晴らしい。
野原一家とヤキニクという設定だけで合格点。
この作品にはやたらと疾走感があり、序盤からひょんな事からトラブルに巻き込まれるまでの時間があっという間で、序盤のシーンから楽しい。

ただ、ロードムービーでハッピーエンドでありながらもこの作品の結末は非常に切なさが半端じゃない…。
これまで大冒険を繰り広げけてきた野原一家が出会ったスイートボーイズやトラックの男など、
「熱海サイ子」の装置により何もなかったことになったことで、関係が全くなくなってしまうことになる。
トラックの男を見つけたひろしは何事もなかったかのように顔を背けるシーンでそれがわかるだろう…。
この長い1日で出会った人達や起きた物事、最悪なはずの思い出であり、忘れ去りたくなるであろうこの最悪な1日を何事もなかった、で終わってしまう何故か切ないエンディングとなっているのだ…。
視聴者をその余韻に浸らせる為か、新幹線のシーンもそれを物語っている。
感動する作品が多いクレしんシリーズだが、どこか切ないエンディングを飾っているのは本作に違いない。

ヤキニクという目標のためだけに全力疾走する野原一家はとにかく観ていて興奮するし、なによりもヤキニクが本当にうまそう。

疾走感の中に笑い要素がとにかくギュッと詰め込まれていて、飽きる要素がまるでない。

中だるみがない作品はこれが一番。

そして、無性にヤキニクが食べたくなる!
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