監督が原恵一から、ガルパンの水島努に変更。原イズムから大幅に軌道修正し、本来のクレしん映画らしさに回顧した作品になった。
野原家で奮発して焼肉を予定していたが、謎の組織に狙われ指名手配される羽目に。バラバラになりつつも、各々が敵組織の熱海を目指す。
敵のボスが、衰退した熱海を憂い催眠術で周りを操り、自分自身が熱海になるという野望を持つ男。…意味わからなさすぎ(笑)
この手の訳わからない組織の訳のわからない野望は、わくわく温泉にも通じるクレしん映画の王道フォーマットだね。
ぶっちゃけ内容は薄いがギャグはキレてる。無事に家に帰り焼肉を目指す野原一家がリアルタッチに変わるシーンとか、相当振り切ってるよ。しんちゃんなんか髪型すら違うからね(笑)ヒカ碁か!
あと、ひまわりの泣き声かと思ったら、アザラシのタマちゃんだったってネタは笑ったなぁ。
確かに熱海のくだりが意味が分からなさ過ぎるし、焼肉との繋がりが無いのが辛い、という印象はある。
ラストにヒロシが敵ボスを思いっきり鉄拳制裁しちゃうのも正直ちょっと引いた。
それ以上に“一家で焼肉”という、ささやかな家庭の1大イベントの多幸感が上手く表現されたことが良かったかな。