きんぽうげ

スターリングラードのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

スターリングラード(2000年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

戦争映画として観るものが、最近流行ってる。これは、しかもロシア(旧ソビエト)側から描いたもので、ニキータ-ミハイルコフの以前の映画以来かもしれない。作り上げられたヒーロー像というテーマはどの国にも、ある。
大統領にしろ、英雄にしろ、ある一面から見れば、ほとんどがスタッフによって作り上げられたものであるからである。ジャン-ジャック-アノーは「薔薇の名前」とか「ラマン」とか「人類創世」とかいった大作をたくさん撮っていて、スペクタクルというジャンルがあった場合はお手のものと言えるはずですが、何故、それを好ましいと思っていたのだろう。「子熊物語」というのもあった。レイチェル-ワイズマンという女優も気になる一人で、ウィンタ-ボトムの映画が印象的であった。今回は頭の良い女性であり、その境遇は、他人の集まりの家庭というところで、サーシャという少年が軸となって、いる部分がある。確かタルコフスキーの「僕の村は戦場だった」の主人公もサーシャであったかもしれない。多くの人間の死体が横たわる場面を久しぶりに見たような気がする。
いわば、スタリーングラード攻防は、敵も味方もない、死に場所以外の何物でもなかったという事実。これも、ハッピーエンドだった。
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