るふらん

ベンのるふらんのレビュー・感想・評価

ベン(1972年製作の映画)
3.0
ウイラードの続編
予想に反してかなりテイストを変えてきたなと思った
前作に続きネズミに意思を持たせるか持たせないかのギリギリのラインを描くのが本当にうまい
今作ではより広い社会が舞台になっていて、ネズミの単純な数はこちらが圧倒的に多い
子供の物分かりが良すぎるとなんとなく嘘っぽい感じがしてしまうこともあるが、この主人公の少年は笑顔ひとつとってもすさまじく情報量を含んでいて引き込まれてしまった
本当に意思疎通ができているかを疑う前に、この少年はネズミを本当に信頼していたように思う

途中かなり単調で長いと感じる部分があった印象だが、ネズミをめぐって人間の愚かな部分が炙り出される様子がすごく好きな作品
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