矢吹健を称える会

ウォーキング・トールの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

ウォーキング・トール(1973年製作の映画)
1.5
 悪夢みたいな出来だ。本当にひどい。一周して面白いくらいひどい。ひどすぎて全編みてしまった。これ本国では大ヒットしたらしいんですけど何かの間違いじゃないんでしょうか。

 序盤から画面、科白、音楽、演技テンションなどすべてからほのぼのTV映画感が漂っているのでまずゲンナリする。特に音楽の鳴らし方は、後からお調子者がテキトーにオーバーダブしたんじゃないかと疑いたくなるひどさである。最初のバー?でのシーンが最悪なのだが、その後も法廷シーン、選挙運動シーン(ソウル・シンガーの演奏が信じがたいクオリティ)とまるでダメな描写が続く。
 極めつけは保安官とのカーチェイスで、これはもう発端から帰結まで、我が目と耳を疑わざるをえない幼稚さ。衝撃でした。マジで唖然とした。その後いきなり主人公が保安官に当選するのも超絶ヤバイ。

 飼い犬が殺された直後にクリスマスプレゼントで子犬贈られて喜ぶ娘とか、もうブラックジョークなんじゃないかと思うような描写もちらほらある。実際そうなのかもしれないが。
 IMDbでみんな褒めてるのは絶対マインドコントロールされてるんだと思う。