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ジョニー・ベリンダのもんてすQのレビュー・感想・評価

ジョニー・ベリンダ(1948年製作の映画)
4.5
「私はひどい叔母だったわ...
うちは、元々血の気が多い家系なの
身内争いだって絶えなかった
それでも、外敵に対しては団結して戦ってきたのに...」



カナダの小さな島に新しく赴任してきた医師のロバート
排他的な住民達の視線も気にすることなく、医者の仕事を担っている

ある日、農家の一人娘ベリンダと出会う
彼女は聴覚障害を持っており、島民たちからは"バカ"と呼ばれ両親からも愛されてはいなかった

そんなベリンダにロバート医師は手話を教え、他人との意思の疎通ができるように手助けをする
娘をただの"バカ"と考え、ぞんざいな扱いをしてきたベリンダの父は、手話で自分に語りかける彼女に「初めて話しかけてくれたな...」と感激し、愛情を持って接するようになる

しかし、思わぬ事件にベリンダとロバート医師は巻き込まれていく...



実話を元にした戯曲の映画化
この年のアカデミー賞で、最多12部門ノミネートされた傑作
『障害者への性的虐待と偏見』という、大変難しいテーマ

主演のジェーン・ワイマンは『失われた週末』の激しい印象が強かった
今作では一言のセリフも無い役ながら、説得力のある圧巻の演技でオスカーを受賞

一方で他の役者達も芸達者で、陰湿なコミュニティで生きる人たちを好演していた
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