NYでハッピーエンドを迎えた4人のその後を描いた物語。ドラマの内容の後を描いた作品だからか展開の繋ぎ目となるドラマ版で描いたことを省いてるように感じる。その急な変わり方は唐突までとはいかないものの、話に入り込みにくくなる違和感があって楽しみづらかった。主要人物である4人はそれぞれ住む場所が違うから内装の雰囲気や街の特化した文化が異なっているように感じ、”オシャレ”という4つの種類を見る事ができた。住む場所が違うが故に4人は遠い所へ会いに行き、悩みを相談するから舞台の移り変わりが激しく、飽きることはなかった。
物語としては4人のそれぞれ違った形の恋を描いたもので重さはなく、内容が薄い。その分、コメディとしての笑いを多く取り入れてるが、そこまで面白いと感じるものがなかったから話の薄さだけが残っているように見えて楽しめなかった。人生の悩みを打ち明けられる存在がどれだけ必要か感じた。恋人や親族、パートナー（①）未満で友達（②）以上のような①と②の隙間を埋める存在がいるかいないかで人生の勝ち負けが左右されるのだと知った。関係が深くない人に相談したくないが、自分に一番近い人にも知られたくないような繊細な悩みを言葉でなく、雰囲気で説明するこの映画は凄さがあった。
