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荒野の女たちのsukeのレビュー・感想・評価

荒野の女たち(1965年製作の映画)
3.5
オープニング以外はセット感のある限定された空間において人間ドラマが繰り広げられる。信仰や友情・努力・勝利の破綻をニヒルに描いている。また、同性愛的な関係性も。
一見女性たちの物語のように受け取られる作風の中で、玉砕の悲劇を背負わせドラマティックに英雄性を付与するラストはどのように受け取られるのか気になった。それを担っているのが”男性っぽい”性格の女性ということも。女性や馬賊の、従来の西部劇的なものの変奏のための見せ物的な配置になるのか。インターレイシャルな加虐趣味みたいなものや、宗教的な属性が付与された中での同性愛など、見ようによってはフェティッシュになる?
いろんな側面から語られうる可能性を持った、語りしろの多い映画だった印象なので、論考など読んでみたい。
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