あいつ

イザベラのあいつのレビュー・感想・評価

イザベラ(2006年製作の映画)
3.7
ちょっと珍しいマカオを舞台にした映画。
中国へ返還される前のマカオを舞台に汚職警官と娘ほど年のはなれた美女の不思議な関係を描いた作品。

中国本土とも違うし、香港とも違う…、ポルトガルの植民地だったマカオならではの街並を素敵なラテン(?)な音楽で情緒的に魅せます。
旅行の際に訪ねた世界遺産『ギア灯台』も印象深いシーンに使われていて嬉しかったです。

ミドリを基調に刺し色に赤やオレンジの刺し色が入った画面、華奢でミステリアスで美しすぎるイザベラ・リョンがとても目の保養にいいです。

本作により監督は“次世代のウォンカーウェイ”ってあだ名がついたらしい。
しかしウォン監督とパン監督はまったく別な人間にも感じられました。きっと分かりやすいしキャッチーだったからだと思う。(※あくまで個人の感想)

お世辞でも美男と言えない“おっさん”に美女が恋してたり、他の女と取り合ったりする様子は若干違和感。これは男性の為の映画だなぁっと…思ってしまい、登場人物達に感情移入できない自分がいました。