ソウ

イザベラのソウのネタバレレビュー・内容・結末

イザベラ(2006年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


気になってたチャップマン・トーが主演とのことで観賞。こういう映画は自分じゃ選択肢にないから俳優さん繋がりで手にもてて嬉しい。

チャップマンは、ほんと最初は最低な嫌なやつ。あんななりして警察官で権力かざして、人の頭でビンをかち割る。女ひっかける。まあ、最低だ。その描写は短く、すぐにチョン・ビッヤンと出会うから後半はずっと変わっていく彼の様子をみられる。

自分の娘とわかってから最初は追い返そうとばかりしてたのに、彼が変わったのはあの泣きながらイザベラを探し続けるビッヤンをみたからか、それ以前か。

とにかくとにかくイザベラ・リョンが可愛くて儚くていとおしい。彼女が笑ってはじけてるたびに画面が華やかになるし、寂しくて泣くたびにぎゅっと心が締め付けられる。題名が彼女の名前でビッヤンの母の昔の名前で、愛犬の名前で。イザベラにはいろいろな想いが込められているんだろうなーと。ブレーカー落として怒られるのかなーと思ったらセンも同じようにいやらしい応酬をして、そこからふたりの関係が進んでいく。歌を歌っておどけるビッヤン。ビンの割り方を教えるセン。ふたりでした自己紹介。はじめてもらした寂しい気持ち。バイクの練習。まっすぐなビッヤンを優しくみつめるセン、どこのシーンを切り取ってもいいなあ~ってなる。

とくに、最初に二人が部屋にもつれながら、そして後半酔ったビッヤンをセンが支えて部屋に雪崩れ込むシーン、光景もアングルもおんなじなのにあんなにも心境が違うなんて!!!!

せっかく良い人になったのに、過去の汚職のことでまた手を汚したり逃げたりそんなの嫌だな、って思ってたからあのラストはよかった。決意して髭を剃るシーンも笑顔でいったのにビッヤンのシャツが濡れてるシーンもぐっときた。いや、もう全部のシーングッとくる!チャップマン・トー、インファナルアフェアに続き2作品目ですがインタビューでもいってたけど新開地だったのかな?とってもよかったです。

たまに出てくる、でてくるたびにご飯食べてるアンソニー・ウォンがいい味出してました(笑)
ソウ

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