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TOKYO!のmnsのレビュー・感想・評価

TOKYO!(2008年製作の映画)
4.5
PFF吉武美知子さん追悼プログラム

1本目『インテリア・デザイン』→加瀬亮の声がとても高い。SPEC瀬文とは別人。
夢も志もなかったひろこちゃんは、夢も志もあるミュージシャンの椅子になりました。ひろこちゃんは確かに中身空っぽだったから、空っぽのまんまでも人の役に立てる家具になれたのは結果オーライ。

2本目『メルド』→冒頭の銀座を闊歩するシーンから強烈。銀座を練り歩くシーンと渋谷の桜ヶ丘の方の歩道橋で手榴弾撒くシーンは無許可ゲリラ撮影だったとか。撮影とはいえ、乞食みたいなやつがウロつきながら通行人襲って、手榴弾撒いて血のりまみれなのに誰も通報しない東京人。スクリーンいっぱいの赤文字「死刑!」のインパクトたるや。死刑執行シーンの気味悪さったらない。

3本目『Shaking 東京』→10年引きこもってた香川照之と宅配ピザのお姉さん蒼井優の話。揺れるシーンの意味は興味深い。2回目、暗転した後の轟音からあれは大地震なんじゃないか。でも製作年が2008年だし、タイトルも"TOKYO"なのでそこら辺はわからない。2019年に見るとなんだか色々と考えてしまう。

外国人監督3人からは東京がああいう風に、優しくなくて、薄汚くて、乾いた感じに見えているのかなーという新鮮な気づき。
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