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不時着のlemmonのレビュー・感想・評価

不時着(1964年製作の映画)
4.0
傑作とは言わないが、面白かった。

「フライト」、「ハドソン川の奇跡」を思い出す。2作と比べて派手さはないが、その分じっくりと味わえた。


旅客機の不時着事故が起きる。
多数の犠牲者を生み、世間はその原因を航空会社に追求する。
会社は穏便に済まそうと亡くなったパイロットの過失にしようとするが、悪友であり親友の副社長が真実を追う。


生前にどんな人柄であったかが、どうしても左右するもの。どんなにいい奴であれ、誤解を生む生き方をしているとそこを突つかれてしまう。
パイロットは大らかさ故に誤解は受けやすい。
付き合いが長いとわかるその人柄も、流れる風の噂は勝手なもの。

事実かどうか。サスペンス性もある本作。
信じたい気持ちと事実の恐怖。
ラストのメッセージは胸に刺さった。


グレンフォードが親友を。
パイロットはロッドテイラー。
ぴったり!

ロッドテイラーの豪快さ・憎めなさはその風貌といいほんと合ってた。


起きた失敗。
リスクマネジメント。
犠牲者とその家族の苦しみ。
ただ、その先には更なる命が守られる。
決して称賛はできん。
でも、価値はある。難しい、、、
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