アラン・J・パクラとゴードン・ウィリスの最後の作品。
私はアランについては『大統領の陰謀』(1976)以来、ゴードンは『ゴッドファーザー』(1972)以来のファンでしたが、本作後のアランの急逝に伴ってゴードンもカメラマンを引退しました。
構成がドシッとして安定感がありややノスタルジックなゴードンのカメラは、ゴッドファーザーのような娯楽大作やウディ・アレンのインテリがかった作品、そしてアランの社会派的な作品にもピッタリくるもので非常に守備範囲が広いものでしたし、どの作品を観ても「あ、ゴードンのカメラだな」と直ぐにわかるものでした。
本作でも彼の手腕はいかんなく発揮されています。