たけちゃん

デビルのたけちゃんのレビュー・感想・評価

デビル(1997年製作の映画)
4.0
構うなと言ったはずだ……


アラン・J・パクラ監督 1997年製作
主演ハリソン・フォード、ブラッド・ピット


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、7月13日は、われらがハン・ソロことハリソン・フォードの誕生日です!
なので、ハリソンの作品を観なければ( •̀ω•́ )و✧


【ハリソン・フォード】
1942年7月13日、アメリカのイリノイ州シカゴで生まれました。本日で77歳になりましたよ。
けっこう有名な話ですが、若い時のハリソンは売れない役者で、大工で生計を立てていました。
その大工仕事で得た知り合いから「アメリカン・グラフィティ」を紹介され、出演。その後にハン・ソロ役を手にするんですよね。
ハリソンって、汚れ役を演じないので、僕はハン・ソロ役ばかりではなく、どの作品のハリソン・フォードも大好きなんですよね\(^o^)/



さて、映画です。
本当は「逃亡者」なんかもいいなぁと思っていましたが、ソフトを持っていませんでした。なので、僕のライブラリーにあったこちらを。「デビル」!
原題は「The Devil's Own」
デビルとあるけど、ホラーではありませんよ。
これはタイトルが悪いんだよなぁ。
「困難な仕事」のような意味です。
人それぞれに正義がありますよね。
その正義と正義がぶつかる、そんな作品です。


ストーリーはIRAに関する社会派サスペンス映画です。
監督のアラン・J・パクラって、「大統領の陰謀」や「ソフィーの選択」「ペリカン文書」などで知られる社会派の巨匠で、この「デビル」が彼の遺作です。ただ、病死などではなく、交通事故によるものでしたが……。


【IRAとは】
分からない人のために、簡単にね。
IRAとはアイルランド共和軍のことで、アイルランド独立闘争を行ってきた組織です。
現在、イギリス領である北アイルランドを独立させ、全アイルランドを統一することを目指していた。
特に、1970年代から続く「北アイルランド紛争」での最重要組織なんです。



オープニングからIRAの現実を見せられるので、まるでブラピの映画のようですが、映画のテイストを決めているのはハリソンなんです。
ニューヨーク市警の警官トム・オミーラ役。
真面目で誠実、汚職とも無縁な警官役、銃で人を撃ったこともないんです。でも、勇気が無いとかではなく、強い信念の持ち主。
実にハリソン・フォードらしい役ですね( ˘ ˘ )ウンウン

見たことあるなぁと思ったら、娘のブリジットを演じているのはジュリア・スタイルズでしたか。この後「ボーン」シリーズでニッキー役を演じますね。

IRAのテロリスト、フランシス・マグワイヤー(アメリカではローリー)を演じるのはブラッド・ピット。
この時、ブラピは33歳、若いですね。
テロリストの時とアメリカで身を隠している時の雰囲気が全く違うんです。上手いなぁ。



あ~、2人のビリヤードのシーンとか好きだったなぁ。幸せだったよねぇ。また、トムの娘の堅信式後のパーティとか。こんなシーンがあるからこそ、ラストに苦しくなる。分かってはいるんだけど、ジワジワと悲劇に近づいていく感じが実に上手いです。
警官のトムの正義は分かりやすいです。
しかし、テロリストのローリーの正義もよく分かる。だからこそ、その選択が難しい。最後にトムが選ぼうとする道は、まさに「The Devil's Own」。ノω・、) ウゥ・・・
実に良い映画でした!



ハリソン、誕生日おめでとうございます🎊🎊🎊🎊