「コシュ・バ・コシュ
恋はロープウェイに乗って」は、
現代では、南米やアフリカよりも秘境とされる
中央アジア。旧ソビエト連邦国の中でも
最も貧しい国の一つ、内戦下のタジキスタン
の首都ドゥシャンベのラブ・ストーリー。
戦争が身近にある人間たちにより展開される、
人間が美しく、素晴らしく、
ごく普通であると描かれる映画。
ミラが別れを決め、ロープウェイで去って行く
シーンは、「待ってくれ」と走って追いかける
ダレルを振り切るだけでなく、
あたかも“ 街 ”そのものから去って行こう
とするミラの心情までをも映し出している。
“ 恋はロープウェイに乗って ”
「この街に来たのは
父の死を看取るためだったのね」
「いや、鼻が長くぶきっちょだが、
君を心から思ってる男に出会うためさ」
2人の乗った車の後を、自転車に乗った
ダレルがいつまでもいつまでも追い続ける──。
“ ドゥシャンベ 気温14~18度
恋のあったこの日、戦闘なし ”