パク・チャヌクの復讐三部作の第一作。
哀しくて滑稽で、愛。
復讐という点が線になり、絡み合ってとぐろを巻いていく中で、これといった悪も不幸になって当然と思える人間性も落ち度も見当たらずで、しんどい。全体的にフラットな見せ方で、それが激しく感情をぶちまけられるよりもしんどい。たまにユーモアまぜこむ監督のセンスの良さがまたしんどい。
強いて言うなら、聴覚障害者で貧乏で姉想いのリュは優しすぎた。そして、シングルファーザーで娘命のドンジン社長はただ一所懸命に真面目に働いてきすぎた。
音が無く、静かなリュの世界。川での一連の流れが強烈。途中まで若干のぬくもりを感じていたせいでギャップが…。うう…。エレベーターのシーンは一生忘れない。あとソン・ガンホ兄貴の諦念の表情な。
メイキングでこの当時熱愛中だったシン・ハギュンとペ・ドゥナの関係性が見えて癒された。シン・ハギュンの笑顔は包容力高そうででずるい。なんなんあの「僕のこと好きなの?」発言!ww 彼は『悪女』でも格好良かったし、良い年の重ね方してはるなあ。ペ・ドゥナはペ・ドゥナでとてもかわいい。
ハリウッドリメイク版ではどういうオチにするんだろう。
欧米的にはオチ変えないと台無しのような。けどオチ変えるくらいならわざわざリメイクする意味がないような。笑