オトマイム

美しき結婚のオトマイムのレビュー・感想・評価

美しき結婚(1981年製作の映画)
4.0
若い時って、色んな思い違いや恥ずかしい事を経験するものだ。あぁぁ…と、彼女が痛々しいと同時に自分も痛い笑

サビーヌ(ベアトリス・ロマン)が玉の輿願望を募らせて空回りするという悲喜劇。
じつは本作は初見の時あまり好きになれなかった。結婚願望というテーマがダイレクトすぎて生々しく感じられてしまったし、自分を客観視できない彼女を気恥ずかしく没個性的に感じてしまったせいもある。

思い込んで先走りしてしまう彼女の痛々しさをチャーミングだなぁと思えるようになったのは、その後数年経ってから。そして彼女に対する周りの反応の面白さもじんわりしみてきて、自分の中で熟成された。愛すべき作品と今は思っている。

「喜劇と格言劇」第2弾。