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美しき結婚のsilkのネタバレレビュー・内容・結末

美しき結婚(1981年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最初の1時間くらいは共感性羞恥、惨めさ、もどかしさ、悲しみ、そういう感情が渦巻いて、メンタル粉々になったけど、終盤がめちゃくちゃ良くてメンタル立て直した。ラストシーン、マジで最高。

とりあえず、「海辺のポーリーヌ」「緑の光線」「友達の恋人」の主要キャストが続々と集結してて笑った。初っ端から「海辺のポーリーヌ」のアンヌが出てきて、ポーリーヌの時のトラウマが蘇ってあたふたしたけど、その後出てこなくて本当に良かった(笑)

個人的には、エドモンが弁護士事務所でサヴィーヌに話した話は全部、彼の本心だと思っている。完全に妄想だけど、弁護士という仕事柄、毎日休みなく、何かしらのトラブルを抱えた人の対応をしていて、単純に人と接することに疲れているんじゃないだろうか…。

何を考えているのか分からないけど、落ち着いていて物腰の柔らかい人。サヴィーヌが今まで付き合ってきた人達とはまるで違う誠実で善良な人。そんなエドモンへの片思いの物語を長々と観させられた挙句、「残念でしたぁ!エドモンは運命の人ではありませぇん!」と唐突に言い渡されガックリ来たところで、あのラストシーン!!!!!!!!!映画は終わってもサヴィーヌの人生は続いていく。100分の映画でひとりの人間の人生を観た。ありがとう😭
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