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砂の女のnknskokiのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
4.2
海辺にやって来た男が、女が一人住む砂穴の家に閉じ込められ、様々な手段で脱出を試みる

この映画は「砂」という物質を表現の一つでとても恐ろしいものに感じさせる

昔の映画の良いところはとてもシンプルな所
技術が付いてくると人間は色々なことをしたくなって他方に手を広げてしまい収拾が付かなくなってくる

インプットアウトプットはある段階まではプラス作業なのだが、ある程度の境地に達するとマイナス作業であることに気づいてくる

人間の成長とはスキルの獲得(+)ではなく常識や欲求や偏見そして自我の除去作業(-)である

これはおそらくどの分野でも同じで全てに当てはまる

映画も最近は余計な演出が多いし、建築は温もりのある木や赤い屋根ではなく本質は空間であるし、料理も食器やデザインではなく本質は味であるし、人間も化粧や服ではなく本質はもっと中身の部分である
(いつも言ってるけど、化粧や服を否定しているわけではない)(なんなら僕は化粧をしてるオシャレな女性が大好き)

先鋭的なオープニングクレジットがカッコいい
岸田今日子がエロすぎる
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