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砂の女のペインのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
5.0
ゴダールやスコセッシをはじめ世界中の映画人を熱狂させた勅使河原宏監督作。

私的にも『雨月物語』なんかと並んで邦画史上最強傑作なんじゃないかと思う。

“砂”や“やかん”といった頻繁に出てくるアイテムがこれほどまでに“エロ”に直結するのかと驚かされる。物の配置、計算され尽くした陰影が際立つ美しい撮影。今まで観てきたモノクロームの映像でも最も感動した。

“都会の人たちはもっと綺麗なんでしょ~?”なんて言いながら砂まみれで誘惑してくる“砂の女”こと岸田今日子の妖艶さたるや正気の沙汰じゃない🙏

安部公房の原作を読んだことがない私でも、本作が120%の再現度と完成度で映像化されていることは想像に容易い💯

日本人ならば是非とも1度は観てほしい映画だ。
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