みゆたん

砂の女のみゆたんのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
5.0
安部公房って変態的な超絶天才小説家知ってる?
この人の書いた「砂の女」って小説がめっちゃ好きなんだけど、この独特の世界観を完全に再現してる映画もめっちゃ好きなの♪ 脚本も安部公房が書いてるから原作レイプもないしね。

珍しい昆虫を探しに砂丘に来た男(岡田英次)が、砂丘近くにある部落の男性に 今夜泊まるところはあるのか?と声を掛けられる。その言葉に誘われ一晩だけのつもりで 砂穴の底にある家に泊めてもらうが、この家には年頃の女性が1人きり。
実は村人達もこの女性も ある意味を持って男性を家に誘い込んだのであった。。。

ホントこの映画エグいから。この部落自体も閉塞感満載だし、音楽もかなり煽ってくるよ。ある意味ホラー映画って言ってもいいくらい。

ちなみに この女性 岸田今日子なんだけど、今とは似ても似つかないくらいの美人だし妖艶なの(← 失礼なw)
惜しげも無く全裸姿も披露してるし、かなり体張った演技してると思う。ジャケットの砂まみれの絡みシーンは岡田英次と岸田今日子。

彼女がなんでここで暮らしてるかとか話が進むと分かってくるんだけど、夢も希望も無いように思える暮らしぶりが この生き方もありなんじゃないかって錯覚してきちゃうから。

今まで見てきた邦画で1番好きな作品。安部公房のトラウマ級の世界観 堪能しちゃって♪
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