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風と共に去りぬのsahoのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.2
“after all, tomorrow is another day"

4時間という長さ感じないテンポの良さと豪華絢爛な衣装、ヴィヴィアン・リーの美貌に夢中になり飽きずに鑑賞。
ただスカーレット・オハラの負けん気の強さと度胸、少しわけてくれ(笑)
我が強くて欲しいと思ったものは手に入れなきゃ気が済まない、気性も荒く自分本位。
名作と言われるには、主人公あまりに悪女すぎない?と前半思っていたものの、勇敢で不屈の精神の持ち主を持つスカーレットがだんだんと魅力的に見えてくる。
男尊女卑の考えが濃かった時代の女性は特に、現代の女性にとっても、スカーレットの自由奔放でわがままな生き様はとても魅力的。
子供のような素直さを持ち感情をストレートに表現する彼女の姿は超爽快。

高すぎる自尊心が邪魔をして気づけなかった本当の愛。
その愛さえ素直になれなくて逃してしまい、大切な人を皆失ってしまう。
なのに「tomorrow is another day!」と顔をあげるスカーレット。
最後の最後までもへこたれず、強烈な楽観的主義にあっぱれwもはやサイコパスw最高です。

黒人差別的映画として最近改めてスポットライトが当たっている作品。
だけど私は悪意を一切感じなかったし、今作は奴隷制度や黒人差別が肯定されていた時代をそのまま表現したものだと思う。
この作品を消すことで、過去に起きた人間の過ちまで消していいことにはならないと思う。

74本目 / 2021
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