コスモス

風と共に去りぬのコスモスのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.1
Scarlett: I can't think about that right now. If I do, I'll go crazy. I'll think about that tomorrow.

https://www.imdb.com/title/tt0031381/quotes?item=qt0482206

[last lines]
Scarlett: Tara! Home. I'll go home. And I'll think of some way to get him back. After all... tomorrow is another day.

https://www.imdb.com/title/tt0031381/quotes?item=qt0482229

 世界史で南北戦争について習ったので、Black Lives Matterで黒人描写が話題になったこの超大作をせっかくだから見てみようと思って見ました。
 感情移入はまったくできませんでしたが、当時のアメリカを知る貴重な作品だと思いました。まず、あまりにもカラー映像がきれいすぎて、第二次世界大戦後の作品だっけ?と思ってしまいました。
 話題になった黒人描写ですが、予想していたよりも酷い猫写はないなと初めは思いました。しかし、これは全くの思い違いということに後から気づきました。途中で黒人の村を男性陣で焼きに出かけて帰ってきたシーンがありました。これは小説と照らし合わさないと分かりにくいのですが、実はレッド・バトラー以外は白人至上主義団体KKKのメンバーだったらしく、KKKとして襲撃したそうです。私は原作を読んでいないので詳しくは分かりませんが、原作ではもっと露骨な差別的描写があるらしいです。また、他にも間接的な黒人差別に対する描写があって、BLMで問題になるのも分からなくないなと思いました。ただ、少し大げさかもしれませんがアウシュヴィッツの強制労働所のように人類として忘れてはいけない作品だと思います。なので上映禁止にするのではなく、むしろ教訓として見るべきだと思います(現在HBOは初めに説明動画を挿入した上で配信再開しているらしい)
 ちなみに山川の世界史の教科書で南北戦争はもちろん、ゲティスバーグの戦いやリー将軍、KKKについてなどが書かれていて、世界史を選択して良かったなと思いました。
 最後に、昔の映画あるある?かもしれませんが、アメリカ英語のアクセントが現代と全く違っていて、イギリスから移民としてやってきてまだそんなに時が経っていないからか、現代のイギリスのアクセントと少し似ているなと感じました(そういえば、イギリス英語とアメリカ英語は元々同じだったというのをどこかで聞いたことがある)
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