Kna

風と共に去りぬのKnaのネタバレレビュー・内容・結末

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

前編後編あわせて222分と言う長さが全く気にならなかった

最初は自分の美貌を鼻にかけた嫌な女のスカーレットが、想い人アシュレーへの密かな想いを大事に大事に燃え上がらせ(後半は多分半分意地にも思える)
前半戦争で持っていたものを奪われ、飢え、貧しさからの後半のし上がり、富も愛も手に入れるが 正しいものを見極められる性質を持ちつつも自分を大事に出来ない、肝心なところで自分に関する事を見誤る性質が結果的にスカーレットから土地以外の全ての物を奪って行く

そんなスカーレットに多くの女性は憧れたんじゃないだろうか
勢いで結婚→未亡人になってしまったけれど喪服でダンス会場に行って楽しそうに踊るスカーレットは可愛いし(内緒でオシャレしようとするところも)
ライバルであるメラニーが出産でへろへろになり死にそうになっても諦めず「バカ言ってるんじゃないわ!生きるのよ!」と言い切る姿はとてもカッコいい

前半ラストの荒れ果てた土地の野菜を泥のままかじりついて「二度と飢えたりしない、貧しくなんてなってやらない!」と言う姿すごく好き


後半は戦争が終わった事で荒れ果てたタラの再建に励むスカーレット。その常軌を逸した行動力の結果彼女は再び富裕層へとのし上がるが、想い人アシュレーとの距離は縮まる事はなく、そんな彼女を見てレット・バトラーは苦笑する

このバトラーも非常にスカーレットと似た性質故でやっと手に入れたスカーレットとの生活はいまいちギクシャク
似た者同士のすれ違い…

バトラーは愛情をスカーレットよりは示していたとはいえやっぱりどこかズレてる…卑屈…
自信家に見える人達はどこか反動で自分を責め続けそして開き直る?のかと思ってしまう

南北戦争と言う戦争がいかに当時の国民を逼迫させたかというのもよくわかる 根こそぎ奪って行ったのかも
Kna

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