次男

風と共に去りぬの次男のレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
3.8
「えーなにこれ朝ドラとか大河ドラマみたいな感じ!」って思ったり「このスケール感まさに映画!」って思ったり、すっげー長いし、なにこれ〜〜って思ってたけど、その全部担ってたんやね、きっと!ないもんね朝ドラとか。歴史的名作とかそんなん抜きで考えると、フラットにごちゃ混ぜ娯楽作品なのかなー、なんて言うと怒られそうだけど。でもそれくらい全部やってた。

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南北戦争の終戦前後で大きく分けられると思うのだけど、キャラクターのその変化がとても面白い。存在感とか性格とかけっこう印象変わる!

スカーレット・オハラのこと。
徹頭徹尾、気強くて、むりむり僕にはとても無理!って思うからこそバトラーさんは惹かれたのかな。バイタリティーの塊で、感情の発奮が見事な直情型。苦手なタイプの女性なのに、ほんと見惚れるくらいかっこよかったりして。でもむりむり。
貧乏時はいつでも頼もしいけど、金持ち時はあかんな。ただただ高飛車。

レット・バトラーのこと。
似てるって言ってる通り男版スカオハなのかと思いきや、彼はすごく一途ですね。遊び人の空気が漂いながら実は一途な子煩悩の金持ちとか、モテ要素満載かよ。胡散臭い奴➡︎なに考えるかわからんけど頼もしい奴➡︎一途な奴➡︎片思い奴、この変遷楽しい。

メラニーのこと。
多くの男は彼女に惚れる。僕も惚れる。女性らしいから。天使のように人格者。でも、(これまた怒られそうだけど、)彼女ではなくスカーレットが男の気を引くのはわかる、メラニーはハラハラしない。
終戦前後でキャラにブレがないことこそがキャラ。

アシュリーのこと。
劇中でも非難されてたけど、良い奴そうでこいつはあかんな!パキッとしてないな!帰ってきたときは頼もしかったけど、そっからはあかんな!終戦後は頼りにならんかったな〜〜。

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変な言い方だけど、いまこうして普通に楽しく観れるのがすごい。だって80年前の映画でしょ!少しでも時代が錯誤すると「テンポが合わん〜」「その時代の常識がわからん〜」ってなるのに、なんでこんなふつうに観れてんのやろ。すご。
タイトルバックとラストシーンは、必見と言わずして。あとは、戦時中の大ロング。負傷者たちの中を歩くスカーレットの姿を捉えたあのカットは、圧倒的迫力だった。

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えーっと、あとなんかメモっとこうと思ってたことがあったような、思い出せないな。今は考えられないや、頭がおかしくなりそう。明日考えることにしよう。
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