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大いなる男たちのtjZeroのレビュー・感想・評価

大いなる男たち(1969年製作の映画)
4.0
南北戦争終結直後。
北軍の将校を退役したトーマス(ジョン・ウェイン)はカウボーイならぬ、”ホースボーイ”に戻り、南部に3000頭の馬を移送する仕事を請け負う。
一方、南軍大佐ラングトン(ロック・ハドソン)は大農園を捨て、家族と残兵を連れて新天地へ。

この両者がメキシコで皇帝と革命軍との戦いに巻きこまれていくのだが、ジメジメもウツウツもしてないのがいい。スカッと豪快。ウェインの俳優生活40周年記念作にふさわしい。

国を2分する戦争がやっと終わった~、という解放感が全編にあふれていてすがすがしい。
元北軍と南軍の懇親会で、余興で両軍が素手の殴り合いをするシーンなんて、子ども同士のケンカみたいで無邪気に晴れ晴れとした気持で楽しめる。

晴れ晴れ…といえば、本作を観て西部劇って改めていいな~、と思ったのは「画面が濁っていない」こと。
いくら巧妙に作られたカツラでもどこか違和感が残るように、CGまみれの画面ってなんか”濁っている”感じがしちゃうんですよ。
その点、ウエスタンって”天然果汁100%”で澄んだ印象がある。だからこそ、定期的に観て、ココロの風通しを良くしたくなっちゃうんだと思います。
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