ある田舎町に住むぐうたらな農夫アレクサンドル(フィリップ・ノワレ)。彼とは対照的な奥さんはとても働き者ですぐ怠ける彼をいつも監視している。しかしある日彼に転機が訪れる…。
この邦題はとても素敵!!邦題に惹かれてこの映画を観たくらい。
一見呑気な映画のようだが、話が進んでいくと皮肉の効いたコメディであることに気がつく。
アレクサンドル役の俳優さんが、ニューシネマパラダイスのアルフレード役だったことにびっくり!別人のようだった。
アレクサンドルの犬がとても可愛いし賢い。なんて健気なの…。
観る人が働き者か怠け者かによって、この映画から受け取るメッセージは少し異なると思う。
結婚に関しての皮肉もあって、ある意味でのどんでん返しが本当に皮肉的。
ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」に出てくる近代的デザインの影響もある、と映画の解説にあったけどそういった細かいところが凝っているのも好き。
展開とかキャラクターの動きや表情が、そのままバンドデシネになりそうなのがやっぱりフレンチコメディという感じがする。