あしたか

ジーパーズ・クリーパーズのあしたかのレビュー・感想・評価

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)
2.3
[あらすじ]
23年前、カップルがドライブ中に行方不明になり、死体がいまだに見つかっていないという都市伝説がある町。この町に春休みで帰省した大学生トリッシュは不気味なトラックを目撃する。そして23年前の都市伝説が現代に復活する。はたして謎の男の正体は何なのか?


こ、これは……非常に中途半端な作品。

前半の雰囲気は悪くない。謎のトラックに煽り運転をされるのは『激突!』を思い出してハラハラするし、トラックの怪しい運転手が死体を捨てるのを目撃したために危険に巻き込まれる展開もサスペンス性がある。背景にいつの間にか車が迫っている演出なども怖い。

しかし、中盤でのサスペンス→ホラーへのジャンルスイッチの仕方が極めて雑だし、モンスターホラーになってからの展開も消化不良感が凄い。

ジャンルスイッチ部分に関しては、ここを上手くやれば『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたいに一度で二度美味しい作品になれたと思うだけに、あの雑さが残念。もうちょっとサスペンスとしてジリジリ攻めてほしかった。

モンスターパニック部分に関しては、霊能者の登場の無意味さ、警察のお馬鹿さ、カタルシスの無さ(これが一番の問題。B級モンスターものであってはならないこと)など、何がしたいのかよくわからない展開だらけ。

結果としてサスペンスとしてもホラーとしても不出来な作品だったなと思う。
登場人物がおばかさんだらけでイライラしてしまうのもマイナスポイント。ひたすら悪手だけを選択したらバッドエンドに辿り着いたみたいな映画。
あしたか

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