べちゃ

パルムの樹のべちゃのレビュー・感想・評価

パルムの樹(2002年製作の映画)
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幼少期に父と試写に行ったことを急に思い出して。16年も前だったようです。女の子が虐待を受けているシーンだけ妙に鮮明に覚えていました。(その虐待というのも、胸を思い切り鷲掴みにされて痛めつけられるというもので、当時よっぽど嫌だったんだろうなあ。今見てもものすごく嫌なシーンでした)

以下、感想を箇条書き。とりとめないです。
・主人公パルムがこわくて仕方がない。常に見開かれた目と執拗に描き込まれるほうれい線が本当にこわい。前半の精気のない表情も、後半急に覚醒してからもこわい。躁鬱のDV夫かおまえは…?主人公にこんなに魅力がなくていいんだろうか。
・これはわたし自身の問題ですが、ファンタジーを見る素養がなさすぎて固有名詞や設定が全然入ってこず、世界観迷子。描きたいテーマ(というほどはっきりしたものでもなかった気がするけど…)はわりとシンプルなので、別にこのへんはちゃんとわからなくても問題なかったけど。
・ずっと不安で不穏。少なくとも「誰もが楽しめる作品」ではないと思う…
・心理描写がとにかく雑。登場人物たちの心の動きとか関係性とかそのあたりの描写はなにもかも急なのに、神秘的な風景や不思議な生物たちの描写がいやに細かくて冗長。監督の好みがかなりはっきり見えた感じ。そういう意味ではたしかに綺麗でよくできた映像ではあったけど、それにしても雑。
・追いかけてくるおっさんらしぶといなあ。全然死なないなあ…
・液体フェチなのかな?油とか血液とか、すごく飛び散っていた。
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