前半はこれでもかと言うぐらい映画の仕事に追われるグレゴワールの姿。連絡が終わればまた違う件を話し、そこから撮影現場や打ち合わせと目まぐるしい。かといってほぼ全部が上手くいかない状況です。
家族内は良き父親だったと思う。妻や娘に当たることもなかったんじゃないかな。相当なストレスだったでしょう。
後半は『息子のまなざし』や『サンドラの週末』を思わせる場面もありました。監督は違いますが。重い気持ちが続き先が見えない表現が正しいかもしれません。
父親がいなくなってからの妻や娘の会話を聞くと家族に対しては親の役割が出来たんでしょうが、亡くなったことには人により意見は分かれそうです。その行為ですね。
あと娘達は映画の話もしていて状況を受け入れるようでした。悲しいことや苦しい時期なのにムーン・フィルムはなくなる話があっても長女の「私たちの中にも生き続ける」のセリフからもうかがえました。それでも全てに対してではないですが。
最後は観てる側に色々考えさせてるのかな。どうなんだろう。今さっきの長女のセリフや、下の妹の言っててくれればいいとか。母親の父親から受けた愛情とか。前向きに考えようとするけども悲観的にもなるし。でもこういう終わりかたは好きです。
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キアラ・カゼッリ♦シルヴィア(グレゴワールの妻)
ルイ=ド・ドゥ・ランクザン♠グレゴワール・カンヴェル
アリス・ドゥ・ランクザン♦クレマンス・カンヴェル(長女)
アリス・ゴーティエ♦ヴァランティーヌ・カンヴェル(次女?)
マネル・ドリス♦ビリー(三女?)
1回目