ひろ

雨に唄えばのひろのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
5.0
ジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンが監督を務めて製作された1952年のアメリカのミュージカル映画

言わずと知れたミュージカル映画の傑作であり、「I'm Singin'in the Rain~」で始まる歌を聴いたことのない人はいないだろう。アメリカのポピュラー・ソングで、この映画のための歌じゃないんだけど、この映画の代名詞と言ったら、やはりこの歌しかない。

サイレント映画からトーキー映画に移る時代のハリウッドの内幕を描いた作品で、コミカルなミュージカル仕立てになっている。ほとんどの歌が既存の歌だったんだけど、作品に合った明るく楽しい歌ばかりで、観ているだけで元気が出てくる。

監督と振り付けも担当しているジーン・ケリー。全体的に芝居がかった演技なのが、コミカルな作風にぴったりで面白い。歌もダンスも素晴らしいが、特に彼のタップダンスはかっこいい。タップダンスはスクリーンで映えるダンスだから、釘付けになってしまった。

この映画でデビューし、スターになったキャシー役のデビー・レイノルズは可愛らしかったし、コメディアンのドナルド・オコナーも持ち味を発揮していた。リナ役のジーン・ヘイゲンの三文役者っぷりは最高だった。

本当にどのシーンも素敵で元気になるミュージカル映画だけど、やっぱり映画史に残る名シーンと言われる、雨の中でジーン・ケリーが「雨に唄えば」を唄いながらタップダンスをするシーンが最高だ。このシーンは何回でも観れる。間違いなくミュージカル映画の傑作。元気の源にいかが?
ひろ

ひろ