dita

雨に唄えばのditaのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.0
@TOHOシネマズなんば ~午前十時の映画祭9~  

「スクリーン」より「銀幕」ということばが似合う映画やなぁ。ずっとにこにこずっとうっとりしてた。you were Meant For Meのロマンチック度2億点。あと終盤の白い衣装がふわーってなるシーンは思わずふわーって息が漏れるほど芸術的。あとあとやっぱりドンとコズモの友情がいい。

映画業界の変遷や友情物語、キャシーとの恋とリナの嫉妬、コメディ、ロマンス全部のせでめちゃくちゃ楽しいけど、唯一リナだけがちょっと可哀想なんよね。リナって意地悪やけど悪人じゃないと思うから、ぎゃふんの後に大団円になってほしかったなぁ。

横で観ていたご夫婦が終わってから「この映画2時間ないんか」としみじみおっしゃていて、それだけエンタメ度がぎゅっと凝縮されているってことやんね。ご夫婦の女性のほうがダンスシーンが終わる度にため息ついて見とれてはって、男性は初見じゃないみたいで小声で解説してたけど、まぁ今日は許す。

声出しOKまではやらなくていいけど、この映画に限ってはミュージカルシーンの後拍手してもいいってことにしてくれないかなぁ。拍手したくて上映中ずっとうずうずしてた。
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