でしょうかな

雨に唄えばのでしょうかなのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
3.7
スター俳優のドンは、同じくスター女優だが悪声で思い込みの激しいのリーナにうんざりしながらも彼女と共演していたが、トーキー映画の台頭で、現場は大混乱。そんな中、親友でピアニストのコズモが、ドンの恋人で売れない芸人のキャシーを、一度だけリーナの声優にすることを思い付く。

70年近く前の映画でこれほど評価が高い本作なら、ミュージカルへの苦手意識が変わるかもと思い観賞。なかなか楽しかったですが、ミュージカルへのイメージはほぼ変わりませんでした。タップダンスとかは凄いと思うんですけど、歌や踊りは、特に大勢登場する場面はあまり面白く感じなかったんですよね。
話自体は、無声映画から有声映画への移行期という設定も、そんな時代の俳優たちの人間模様も面白かったです。主役ふたりが恋に落ちる過程は腑に落ちない部分もありましたが。
登場人物も、ドンのタップダンスやコズモのドタバタ動く様(喜劇俳優の歌の辺りが特に凄い)、キャシーの快活な可愛らしさ、みんな特色があってよかったです。悪役?のリーナは本編だといいとこなしですけど、女優さんが凄いですね。あの鳥を絞めたような声、多分演技でしょうけど、ほぼ全編あの声とか喉死にそうです。社長のノリのよさも地味ながらいい味出てましたね。
でしょうかな

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