みちみつる

雨に唄えばのみちみつるのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.0
ミュージカル映画の金字塔とも言われる今作品。ミュージカル映画好きとして観なければ!と使命感に駆られ鑑賞。
1952年の作品なのでもちろん映像などに古さも感じるが、それでもこの映画の面白さは普遍的なものでは無いだろうか?

1番好きなのは軽快な音楽と華麗なタップダンス!70年近く経った今でも色褪せないカッコ良さだ。誰もが一度は観たことがあるであろう、ジーン・ケリーの“Singin' in the rain”歌唱&ダンスシーンも素晴らしい!!何回もリピートして観たくなってしまう。他にも名曲、名パフォーマンスばかりで飽きさせない。
ストーリーも、“無声映画からトーキー映画への過渡期”という舞台設定を上手く活かした脚本で面白かった。主人公とヒロインの純愛もロマンティックで素敵。しかし昔の映画なのでやはり脚本には粗もあるし、正直中盤で中弛みを感じるところもあった。
それでも後世に多大な影響を残した偉大な作品であることに変わりはない。

ジーン・ケリーはハイパーイケメンだし、デビー・レイノルズはアイドル的なキュートがたまらないし、ドナルド・オコーナーのコミカルな演技には笑いがこぼれる。映画史上、最も愛おしくて大好きな3人組だ。




(余談だが、キューブリック監督作品『時計じかけのオレンジ』で“Singin' in the rain”がトラウマシーンで使われていると聞き、非常に気になりつつもこの曲への印象を明るいままにしておきたいので絶対観たくない…というジレンマを感じている笑)