夜空のパンケーキ

父と暮せばの夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

父と暮せば(2004年製作の映画)
4.2
1948年、広島。
原爆で家族や友人を失い一人生き残った女性。
生きていることに負い目を感じている彼女。
そこに死んだはずの父が現れて自然と話し出す4日間。

吉永小百合と二宮和也の『母と暮せば』の元になったと言われている作品。
出演は宮沢りえと原田芳雄と浅野忠信のみ。
そのほとんどが宮沢りえと原田芳雄の会話劇だ。

しかし全く飽きさせない。
宮沢りえの凜とした愛くるしさと原田芳雄の少しコミカルさも滲ませる演技に引き込まれる!

死んでも娘を思う気持ち、原爆で生き残ることは恥ではない。
そんな父の励ましに一歩だけ前に進んだラストに胸が打たれた。