さききち

うなぎのさききちのレビュー・感想・評価

うなぎ(1997年製作の映画)
3.8
東京国際映画祭2018 Japan Now 「映画俳優 役所広司」にて。
役所広司舞台挨拶付き上映。

- うなぎは赤道まで旅をするのを、知っていますか?
罪を負った男は、罪を背負っていきるべきなのか。

過去とその8年後。
構成や状況のシンメトリーにアシンメトリー。
重なりながらも少しずつ積み重なる差異と、結果織り上げられる人生に、胸乱され解される。
ラスト付近の独白に混乱しながらも、主人公の自身の人生への対峙に泣きそうになった。

グニャグニャなうなぎに対し、役所広司の真っ直ぐすぎる実直さの演技も光る。直前に鑑賞したCUREの主人公とは全くの別人が演じているようだった。

〜余談〜
直前の『CURE』上映は黒澤清監督と役所広司さん2人のQ&A有上映でした。大好きな作品なだけに、スクリーンで観れて、かつ、お2人の話を聴けて今日は最高でした。
…と思ってたら、会場外で黒澤監督にお会いして、お急ぎのところ快くサインまで頂いてしまって、明日死ぬのかもしれないというほど最高な日でした。今年も映画祭最高。
最後は『うなぎ』の話じゃなくてすみません。。笑
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