【キラキラしたガラスコップの儚さ】
昔、北海道旅行に行った時にガラス工芸体験みたいな所で透明でキラキラしたガラスのコップを作ったんだけど自分的に形とか大きさとか含めてすごくお気に入りだったんだけど
ある日、自分の不注意でグラスにお湯を注いじゃったんだよね...
もちろん脆いガラスで加工されているものだからその淡いブルーの透明な入れ物は簡単にヒビが入ってそれはただのガラスの破片になってしまったんだ。
原作はノーベル賞作家スタインベック。
冷静で知的なジョージにゲイリー・シニーズ
大柄だが知的障害をもつレニーにジョン・マルコヴィッチ
二人には夢があった。
お金を貯めて自分たちの農場をもつこと。
レニーはジョージにその夢を語って欲しいとせがむ。
ジョージはやれやれと言ってまるで小さな子供に親が絵本を読み聞かせるような表情で二人の夢を語る。
しかしそんなささやかな望みさえも現実は非情に彼らを包み込む。
将来の雲行きを怪しくする伏線は僕の鼓動を早くさせる。
たぶんそれは僕にとってもジョージにとってもこれから起こることをなんとなく予見できたことなんだ...
スティーブン・キングの「ショーシャンクの空に」や「グリーン・マイル」のような余韻に浸りながらも僕はやり切れなくなって涙を抑えることができなかった。
それはとてもガラス細工のコップのようにとても綺麗で儚いものだったんだ...ただもう少しだけ泣かせて欲しい。
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