愛情と憎悪、拒絶と絶望。
ただの反抗期のようでいて、誰よりも"個人性"を理解し始めたユベール。
母とのヒステリカルな関係に、観てる側が居心地の悪さを感じる。
主役を演じたグザヴィエ・ドラン監督。
わずか十代で、セリフ以上の心情をヴィジュアルにする独創的なセンスは一体、何なの?
あの魅力的な笑顔も含めて、本気で嫉妬しちゃうーー。
しばらくドランの描く世界観に気持ちの整理がつかなかった。
17歳の、ヒステリカルでセクシュアルの先。
愛するパパが撮るフィルムの中、愛されるママと幼い頃の無垢なユベール。
"母を殺して"、愛と個の成長を遂げる。
それを感じた私も少しは成長できたのかな。