トマト

マイ・マザーのトマトのレビュー・感想・評価

マイ・マザー(2009年製作の映画)
3.0
聖母などいない。
そこにいるのは、ただの母親。

繊細な"駄々っ子"が抱く自己憐憫と近親憎悪。そこからは何も得られないのに。
安心感も充足感も居心地の良い環境も。

依存心の強い"駄々っ子"が求め続けるのは、孤独感を埋め合わせられるだけの"愛"。

[本心]はモノクロで語られる。自己本意に。

『話があるなら王国にいる』
息子には、その一文で自分の居場所が分かるという確信があった。
母親は、その一文で息子の居場所が分かった。
それだけで十分だと思った。

遠くで見ているだけの聖母より、不完全ながらも剥き出しの感情で向き合ってくれる、そんな母親の方が良い...と思う。

部屋の壁に飾ってあった"リヴァー・フェニックス"の写真が印象的。