にら

X-MEN:ファイナル ディシジョンのにらのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まさかジーンが最大の敵になるなんて思ってもいませんでした。
1作目から今作までジーンの物語でもあったんですね。

スコット、そしてプロフェッサーを殺したジーン。
彼女はもう帰ってこないとローガンに言うストーム。
皆同様に辛いでしょうが、特に1作目からジーンとペアを組むことが多かったストームの心の傷はかなり深いものだったのではないでしょうか。
プロフェッサーから学園を託されたストームは責任を負う立場として、ジーンは敵だと決断したんだろうと思います。
ローガンへ話すストームの言葉がまるで彼女自身にも言い聞かせているように聞こえて本当に見ていて辛いシーンでした。

フェニックスに心を支配され圧倒的な力で人間もミュータントも殺してゆくジーン。
前作のラストで仲間を救う為に能力を最大限まで引き出し死んだと思っていたんですが、それ以上の力を秘めていましたね。
まさか彼女に別の人格があるなんて思いもしませんでした。
ローガンの最期の「愛してる」は本当に切ないですね……。
前作のラストと今回2度目の別れというので尚更……。

X-MENシリーズは人間とミュータントという人種の違いによる対立ですが、現代社会の差別や偏見といった問題を彷彿とさせますね。
これまで1作目から、人間社会から差別、隔絶されるミュータント達の姿が描かれてましたが3作目でやっと人間とミュータントが手を取り合い共存する未来への第一歩が踏み出せました。
プロフェッサーを想うととても感慨深いです。
ラストのマグニートーとベッドに寝ている「チャールズ」の今後が気になりますが、この続きはどこかで描かれているんでしょうか……。
にら

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