まー

X-MEN:ファイナル ディシジョンのまーのレビュー・感想・評価

3.0
色々無かったことにされているシリーズ3作目。

ブライアン・シンガーが降板し、マシュー・ヴォーンが断り、最終的にブレット・ラトナーが突貫で仕上げた本作。大体こういう作品は失敗します。

まず前作までに貼られた伏線を回収する気が全く無し!ここまで潔いと逆に気持ちがいい。笑
あとX-MENで一番重要な"差別や迫害"というテーマが全く無くなってるんで単なる三軍抗争にしか見えないという欠陥も。

最後ということで主要ミュータント勢ぞろい。これ原作ファンとしては楽しいんですが、大人の事情でいきなり消されるサイクロップスよ…あんた準主役だろ。
(ナイトクロウラーに関しては全く登場せず)
増えすぎてサイロックとか最強クラスのミュータントが全然活躍しないんですよね。

ブライアン・シンガーがやり直そうという気になったのも納得の出来。2までの伏線は他作品で回収されます。歴史改変もされます。

良かった点はアクションの外連と、エレン・ペイジのキュートさ。(カミングアウト後あまり観ないですね…)

エンジェル役が若かりし日のベン・フォスターだったことも新発見。今はマッチョですが、この頃は美少年路線(?)
まぁ例によってエンジェルとお父さんのエピソードもいい加減な感じで片付けられるんですが…

全く焦点が定まらない作品ですが、オールスター戦的なスピンオフとして観ればまあまあイケる感じです。
まー

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